【本人訴訟】悪に負けない陳述書の書き方!裁判官に伝える真実
- VII
- 4月26日
- 読了時間: 10分
「弁護士なしで裁判なんて、どうしたらいいんだろう…」「自分の言い分、ちゃんと裁判官に伝わるかな…」
たった一人で訴訟に立ち向かう**『本人訴訟』**。不安で、心細くて、押しつぶされそうな気持ちになることもありますよね。相手が悪徳弁護士や金持ちだった場合、なおさら...。法律の言葉は難しいし、何をどう主張すればいいのか分からない…。
でも大丈夫!あなたには強力な武器があります!それが、今回ご紹介する**『陳述書(ちんじゅつしょ)』**です。難しく考える必要はありません。陳述書とは、いわば**「あなたの体験談や言い分を、自分の言葉で正直に書いたお手紙」**のようなもの。口下手だったり、法廷で緊張してうまく話せなかったりしても、この陳述書があれば、あなたの想いをしっかりと裁判官に伝えることができるんです。この記事では、そんな本人訴訟の強い味方となる**『陳述書の書き方』**について、
そもそも陳述書って何?なぜそんなに大事なの?
何を書けばいい?基本の構成(骨組み)
裁判官に「なるほど!」と思わせる書き方の黄金ルール5つ!
これだけは絶対ダメ!陳述書作成のNGポイント
「証拠」を味方につける方法
などを、法律知識がゼロでも分かるように、超・丁寧に解説します!あなたの「真実」をしっかりと届け、悔いのない結果に繋げるために。この記事が、あなたの勇気ある一歩を後押しし、ひいては社会正義の実現に寄与できれば幸いです。(偽証する奴はクズ、悪用厳禁!)

目次
まずは知ろう!『陳述書』は本人訴訟の最強武器!?その役割
まず、「陳述書って、そもそも何のために書くの?」というところから始めましょう。
陳述書とは?
簡単に言うと、「事件について、あなたが体験したこと、知っていること、そしてそれについてのあなたの考えや気持ちを、正直に書いた文書」のことです。裁判所に提出する「証拠」の一つとして扱われます。
なぜ書く?書くメリットは?
自分の言葉で直接伝えられる:裁判では、訴状(そじょう)や準備書面(じゅんびしょめん)といった、少し難しい法律的な書類も必要ですが、陳述書はもっと自由に、あなたの言葉で、あなたの視点から、事の経緯や背景、その時の気持ちなどを詳しく説明できます。
口下手でも大丈夫:法廷で自分の言い分を全部話すのは緊張しますよね。でも、陳述書なら、時間をかけて、落ち着いて、伝えたいことを整理して書くことができます。
裁判官に事前に読んでもらえる:これがとても重要!裁判官はたくさんの事件を抱えていて忙しいです。陳述書を事前に提出しておくことで、裁判官はあなたの言い分や事件の背景をあらかじめ理解した上で、法廷での話を聞いてくれます。話がスムーズに進みやすくなりますし、あなたの主張がより深く伝わる可能性が高まります。
本人訴訟だからこそ「武器」になる!
弁護士がいれば、法廷であなたの代わりに上手に主張してくれます。でも、現実は残酷です。そもそも弁護士を雇う費用がなかったり、雇ったら赤字になるなど、本人訴訟をやらざるを得ない人々が山ほどいます。陳述書は、その弁護士の役割の一部を補ってくれる、まさに「強力な武器」になるのです。あなたの真実を伝えるための、大切なツールだと考えてください。
何を書く?陳述書の「骨組み」を組み立てよう
「じゃあ、具体的に何を書けばいいの?」と思いますよね。決まった形式はありませんが、裁判官に分かりやすく伝えるためには、以下のような「骨組み」で書くのがおすすめです。
【陳述書の基本構成(テンプレート)】
表題(タイトル)
まずは書面上部に**「陳述書」**と書きます。
基本情報
右上(左上どちらでも)に、**「〇〇裁判所 御中」「事件番号:令和〇年(〇)第〇〇号」「作成年月日:令和〇年〇月〇日」**を書きます。
次に、「作成者(あなたの立場:例 原告)」として、あなたの氏名を書き、**印鑑(認印でOK!)**を押します。
はじめに(自己紹介と事件との関わり)
あなたが誰で(氏名、生年月日、職業など簡単に)、この事件とどういう関係にあるのか(例:「私は本件〇〇事件の原告です」「私は被告〇〇の友人として、以下の事実を述べます」など)を最初に書くと良いです。
相手方との関係(例:「夫(妻)であった〇〇さんとは…」「取引先の〇〇株式会社とは…」)も簡単に説明しましょう。
事実の経過(ここがメイン!)
何があったのかを、時間が進む順番(時系列)に沿って、具体的に書いていきます。
「いつ」「どこで」「誰が」「誰と」「何を」「どのようにしたか」を意識して、できるだけ詳しく書きましょう。
長くなる場合は、「〇〇が起こるまで」「〇〇が起こってから」のように、見出しをつけて区切ると分かりやすくなります。(例:「第1 〇〇について」「1 〇〇の経緯」など)
あなたの主張
事実の経過を踏まえて、あなたが裁判所に「こう判断してほしい」「こうしてほしい」と考えることを、理由と共に書きます。
例えば、「以上の事実から、相手の行為は許されるものではなく、〇〇円の損害賠償を求めます」「子供の親権は私が持つべきだと考えます」のように。
まとめ(結論)
最後に、陳述書全体で一番伝えたかったこと、裁判官に理解してほしいことを、改めて簡潔にまとめます。
この骨組みを参考に、あなたの伝えたいことを整理してみてくださいね。
裁判官の心を動かす!?「伝わる」陳述書の書き方黄金ルール5選
内容はもちろんですが、「どう書くか」も、裁判官にあなたの話を信じてもらい、理解してもらうために非常に重要です。以下の5つのルールを意識しましょう!
ルール①:ウソはダメ!大げさもNG!正直が一番!
当たり前ですが、絶対に嘘や、事実を捻じ曲げたことを書いてはいけません。後で必ずボロが出ますし、そうなったら裁判官からの信頼はゼロになります。記憶が曖昧なことは「確かではありませんが…」と正直に書きましょう。話を大げさに盛るのも逆効果です。誠実な姿勢が何より大切です。
ルール②:「いつ・どこで・誰が…」を具体的に!証拠も添えて!
「ひどい目にあった」「何度も約束を破られた」といった曖昧な表現ではなく、「令和〇年〇月〇日、〇〇(場所)で、〇〇さんから『△△』と言われました」「契約書(甲第1号証)では〇〇と約束したのに、実際には…」のように、具体的な日時、場所、人物、行動、会話の内容を書きましょう。そして、その事実を裏付ける証拠があれば、必ずその番号(後述)も書き添えましょう。具体性が増すほど、話の信憑性が高まります。
ルール③:難しい言葉は不要!分かりやすい言葉で、短く、簡潔に!
法律の専門家ではありませんから、難しい法律用語を使う必要は全くありません。むしろ、普段使っている分かりやすい言葉で、一文を短く区切りながら、要点を絞って書く方が、裁判官にはずっと伝わります。ダラダラと長い文章や、話があちこち飛ぶ文章は、読んでもらえない可能性も…。見出しや箇条書きを使うのも効果的です。
ルール④:怒りや悲しみは「事実」で示す!感情的な言葉は控える!
相手への怒りや、悲しみ、悔しさ…伝えたい気持ちはたくさんあると思います。しかし、「あいつは最低だ!」「絶対に許せない!」といった感情的な言葉を直接ぶつけるのは逆効果です。かえって、あなたの主張が感情的なものだと受け取られかねません。怒りや悲しみは、**「相手が何をしたのか(事実)」そして「それによって自分がどうなったか(影響・損害)」**を具体的に書くことで、裁判官に客観的に伝えるようにしましょう。冷静なトーンが、かえってあなたの誠実さを伝えます。
ルール⑤:敬語で丁寧に!礼儀正しい態度で!
陳述書は、裁判所という公的な場所に提出する正式な書類です。必ず「です・ます調」で書き、相手方のことも「〇〇さん」「被告」など、敬称をつけましょう。たとえ相手に腹が立っていても、文書上では礼儀正しい態度を示すことが、社会人としての常識であり、裁判官に良い印象を与えるためにも重要です。
この5つのルールを守るだけで、あなたの陳述書は格段に説得力を増し、裁判官に「この人の話は、ちゃんと聞く必要があるな」と思ってもらえる可能性が高まります。
絶対やっちゃダメ!陳述書作成のNG集
逆に、これをやると裁判官の心証が悪くなったり、あなたの主張が信用されなくなったりする可能性が高いNGポイントも押さえておきましょう。
NG①相手の悪口・人格攻撃・根拠のない噂話:事実に基づかない誹謗中傷は、あなたの品位を下げるだけ。絶対にやめましょう。
NG②事件と関係ない話や長すぎる自分語り:裁判官が知りたいのは、争いに関係する事実です。関係ない話を延々と書くのは時間の無駄。
NG③「~だと思う」「~かもしれない」のオンパレード:根拠のない憶測ばかりでは、何も証明できません。事実と推測は区別しましょう。
NG④嘘・大げさな表現:バレたら全てが台無しです。正直さが一番。
NG⑤提出した証拠との矛盾:陳述書の内容と、提出した契約書やメールなどの証拠の内容が食い違っていると、信用されません。
NG⑥裁判所や調停委員への不満・批判:裁判官も人間です。失礼な態度は絶対にNG。
NG⑦相手に知られたくない個人情報(住所・勤務先など):陳述書は相手にも渡ることが原則です。知られたくない情報は書かないように注意しましょう。(どうしても必要な場合は裁判所に相談)
これらのNGポイントを避けることも、伝わる陳述書の大切なコツです。
証拠とセットで最強に!陳述書と「証拠」の合わせ技
陳述書はあなたの言い分を伝える強力な武器ですが、それだけでは不十分です。特に、相手が「そんな事実はなかった」と争っている場合、あなたの主張が真実であることを裏付ける**「証拠」**が非常に重要になります。
証拠の種類
契約書、借用書、領収書、メール、LINEのスクリーンショット、写真、音声データ、日記、第三者の証言など、あなたの主張を裏付けるものなら何でも証拠になり得ます。
陳述書での証拠の示し方
事前に裁判所に提出した証拠には、**「甲第〇号証」(あなたが原告の場合)または「乙第〇号証」(あなたが被告の場合)**という番号が付きます。陳述書の中で、事実を説明する際に、関連する証拠の番号をカッコ書きで示しましょう。 【例】 「〇〇さんは、令和〇年〇月〇日、私に『必ず返済する』と約束しました(甲第1号証の借用書)。」 「その時の怪我の状況は、乙第2号証の写真の通りです。」 「彼が嘘をついていることは、甲第3号証のメールからも明らかです。」
証拠の意味を説明する
ただ番号を書くだけでなく、「このメール(甲第3号証)にはっきりと〇〇と書かれている通り、被告の主張は嘘です」のように、その証拠が何を意味し、あなたの主張をどう裏付けているのかを簡単に説明すると、より説得力が増します。
陳述書と証拠をうまく組み合わせることで、あなたの主張は単なる「言い分」から、**客観的な裏付けのある「証明された事実」**へと格上げされるのです。
真実を届けて陳述書を最強の味方に!
本人訴訟は、精神的にも時間的にも、本当に大変な戦いです。弁護士がいない中で、一人で書類を作成し、法廷に立つのは、大きな不安とプレッシャーを感じることでしょう。でも、諦めないでください!今回ご紹介した**『陳述書』は、法律の知識や弁論のスキルがなくても、あなたの「真実」と「想い」を、あなた自身の言葉で裁判官に届けることができる、最強の味方**です。この記事で解説した書き方の基本とコツ、そしてやってはいけないNGポイントを参考に、
正直に、具体的に、分かりやすく書くこと
感情的にならず、冷静に、丁寧に書くこと
証拠との繋がりを意識すること
を心がけて、心を込めて陳述書を作成してみてください。時間はかかるかもしれません。何度も書き直す必要があるかもしれません。でも、そのプロセス自体が、あなたの頭の中を整理し、主張を明確にし、裁判に臨む自信を与えてくれるはずです。
あなたの真摯な想いが、そしてあなたが経験した「真実」が、きっと裁判官に伝わることを信じています。自信を持って、前に進んでください!応援しています!
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